映画&ミニチュア博物館@リヨン
休暇をとって、日帰りでリヨン旅行に行ってきました。
本日のメインの目的地は、リヨン旧市街地(Vieux Lyon)にある「映画ミニチュア博物館」(Musee Miniature et Cinema )です。
この博物館は、世界遺産に指定されている建物の中にあります。
庭にはライオンの像が。
入り口からにもすでに映画のプロップが!
受付に行くまでにもいろいろ展示してあって、楽しめます。アイロボットに出てくるロボットや、スパイダーマンの宿敵グリーン・ゴブリンのマスクも展示されています。
受付で入場券(9€)を買うと、地下へと続く階段から見物スタートです。1から8番までの順論に従って見ます。 階段を降りて行くと、そこから映画の中の世界です。
<第1展示室>
まず、第1展示室では、「Parfum」という映画で使われた実際のセットが展示されています。中世の雰囲気がリアルに再現されています。博物館の建物自体も古いので展示室全体が映画の雰囲気の中にあります。
<第2展示室>
第2展示室はSF映画の宇宙船のコックピットやスターゲートなどのSF映画の生設定資料や、Lightingの参考のために作られたエイリアンのフィギュアなどが展示されています。そして、映画で実際に使われた宇宙服も展示されています。エイリアンで使われた宇宙服は、実は別の映画で使われたものを再利用していたんですね。
第2展示室を出ると、道に迷わないように謎のコウモリのクリーチャーが道を阻んでいます。
<第3展示室>
第3展示室は、映画で使用されたグロテスクなプロップや武器などが展示されています(子供は閲覧禁止になっています)。
ここから閲覧注意。
Xファイルなどで使用された人間の死体や骨のプロップが展示されていて、めちゃくちゃリアルです。これはシリコンとラテックスでできているそうです。
あと、様々なクリーチャーが展示されています。何故か、この博物館は映画「ミミック」のクリーチャーがいたるところに展示されています。
ロード・オブ・ザ・リングのオークに、
赤ちゃんのミイラ?
そして、第3展示室にはグロテスクコーナーの他にも、様々な映画のプロップが展示されています。
中でも極めつけがこれ!
ダニエル・ラドクリフが映画「ハリーポッター」で実際に使用した杖もここに展示されています。
スタッフのコメントがユニークで、「試してみたら、魔法がちゃんと使えたよ」と書かれています。マジで!?
あと、いろいろな俳優の顔型が展示されていました。写真を撮ろうとしたら、何故か、左上のアンソニー・ホプキンスだけ顔認識しませんでした。やっぱり、レクター博士は他とは違うということですか。他にはトム・クルーズやシュワルツネッガー、トム・ハンクス、アンジェリーナ・ジョリー、ジャック・ニコルソン、ロビン・ウィリアムズなどの有名俳優の顔が展示されています。
Xファイルの宇宙人もいます。
<第4展示室>
第4展示室は、映画の乗り物の模型が置かれています。模型と言っても、メチャクチャデカイです。オーランド・ブルーム主演の映画「三銃士」に出てくる飛行船やジュラシック・パークでお馴染みのサム・ニール主演の映画「イベント・ホライゾン」に出てくる宇宙船の模型が、一番目を引きます。ディティールがすごすぎる!これがプロの仕事!
<第5展示室>
次の第5展示室はこの博物館のメインの展示室。いろいろなクリーチャーのプロップが展示されています。ロスト・ワールドの小さい恐竜やミミックの怪物。グレムリン。
そして、この博物館の表の主役ともう言うべきは、エイリアン2で初登場したクイーンエイリアンの実際に映画で使われたプロップです(※あまりに迫力がありすぎるので子供は閲覧禁止となっています)。
ハリウッドから寄贈されたものです。このクイーンエイリアンは最近寄贈されたらしく、運が良かったです!自分は幼稚園のころからエイリアンの大ファンで、中でもクイーンエイリアンのフィギュアは熱心に集めていたので、言葉では言い表せないほど感動しました。
しかも、このクイーン、なんと動きます!
部屋に入った瞬間にセンサーが作動して映画のシーンと同じようにプログラムに従い動き、ライティングも映画を再現しています(※展示されているのはAVPのクイーン)。
すごい迫力でした!クイーンが展示されていたことはWebサイトで見て知っていましたが、実際に動くことは知らなかったので、すごいサプライズでした。
また、クイーンの傍らにはニューボーンやフェイスハガーが展示されていました。もちろん、実際に映画で使用されたもの。
この展示室は、すべての展示を見終わった後、もう一回訪れたのですが、その時は技師の人が調整していました。この時は明かりが点いていたので、クイーンのメカニックのディティールを見ることができました。
<第6展示室>
第6展示室は映画で使われた建物のモデルが展示されていました。
あと、何の映画化知らないですが、人型をした動物が主人公の映画のパペットが展示されていました。あまり、興味がなかったせいか、写真を撮り忘れていました。
<第7展示室>
第7展示室は、この博物館の真の主役、ミニチュアの展示です。これまでの展示はスケールや迫力に圧倒されるものばかりでしたが、今度は一転してスケールが小さい世界に。
これまでの展示もすごかったですが、このミニチュアは本当に見応えがあります。このミニチュアのすごいところは、小物のディティールもすごいですが、窓の外の風景も作りこまれていて、ミニチュアなのにその先にもっと世界が広がっているように錯覚させられるところです。完全に引き込まれます。そして、地味な仕掛けですが、このミニチュアのリアリティをさらに高めているのは照明の効果です。照明が現実の太陽や電灯の光とそっくりに作られているため、目で見ると作り物と分かる世界が、この照明の効果で、よりリアリティなものに感じられます。カメラで取った際に、これが顕著に現れるように感じました。
↑これがミニチュアだというのだからすごい。
<第8展示室>
第8展示室もミニチュアの展示ですが、ここは映画の美術担当件、この博物館の館長であるダン・オールマンの作品が展示されています。
実在する刑務所や
博物館
食堂(?)
日本の鞍馬寺。寺においてある説明書きも忠実に再現されています(多分)。
レストラン。テーブルの上の紙ナフキンも一枚一枚きっとピンセットとかで折りたたんだんでしょうね。職人芸すぎる…。こんな精工で繊細な作品を作れるなんてすごい!これがプロフェッショナルの仕事か!すごすぎる!
映画ミニチュア博物館は自分にとっては今までの人生で訪れた博物館の中でもダントツで一番です。映画の仲にどっぷりはまれる。しかもエイリアンの展示がメインディッシュになっている時点で最高です。アメリカのユニバーサル・スタジオのスタジオ・ツアーよりも感激しました。
この博物館は実際に行って見て、肌で感じるべきです。ぜひ、生きているうちに一度は訪れてはどうでしょうか?
展示の最後にダン・オールマンが、「この博物館は政府の援助無しで運営しているので、この博物館のことをもっと世の中に広めてくれ」と言っていたので、全力で広めたいと思います。生きているうちにこんな素晴らしい博物館を訪れることができて嬉しいです。
<リヨン他>
また、この日の朝はリヨンの在留領事館に寄ったついでに、テッドドール公園を自転車で散歩してきました。フランスは一部の電車に自転車を持ち込めるので、グルノーブルから自転車を持って来て、リヨンを散策しました。
アヒルでかっ!恐竜みたい。ていうか、顔が怖い...。アヒルってこんなに怖い顔でしたっけ...。そして、何か食べている...。人馴れしすぎて、人間が近づいてもぜんぜん逃げません。
リヨンのオペラ座。
夕方は星の王子さまで有名なサン=テグジュペリの像があるベルクール広場にも行ってきました。
おまけ
リヨンパールヂュー駅裏のショッピングセンターにある漫画専門店で監督よしもときんじを始め、名スタッフ集結の集大成アニメ「クイーンズブレイド」のDVDをゲットしました。音声は日本語版しか収録されていませんでした。字幕はフランス語選択可能。1期と2期が収録されて24€とお買い得。着々とアニメのDVDが増え続けている...。
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